エリクロイドギヤポンプについて
日本クロイド工業(株)


エリクロイドギヤーを用いた正容量形歯車ポンプで、ケーシング、ギヤー、シャフト等、ご要望によりカニゼンコーティングを施し、耐蝕、耐摩性にすぐれております。
また本エリクロイドギヤーは、特に流体輸送用ポンプとして開発された一点接触連続曲線歯車で、伝導効率が高く、設計の自由度を多く取り入れ、しかも工作が容易であります。
以上のように材質、機構面が相俟って高速においても、低騒音、キャビテーション少なく、耐蝕、長寿命、高性能のポンプが得られます。
1.エリクロイド連続曲線ギヤーポンプの特徴

エリクロイド歯形


ダブルヘリカルエリクロイドギヤ
(ダブルヘリカルエリクロイドギヤー)

1. 閉じこみ現象は皆無となりこれに伴う真空現象、異常高圧現象は完全に除去されます
2. 歯間容積への液の流入は入り口が広く奥行が細まるため、非常に容易となり高粘度液輸送あるいは高速回転が、容易となります。
3. 吐出量、トルクは回転の如何なる瞬間においても一定となり、振動、騒音の原因が除去されます。
4. 滑り率は非常に小さく、インボリュートの1/20以下となり、しかも各噛み合い点における値はほぼ一定でありますから摩耗による不具合をきたしません。即ちローリングコンタクトに近い噛み合いをします。
5. 最小歯数の制限がないため高粘度液に対しては歯数を減らして歯間容積を大きくし、しかも周速度を小さくして水力効率を高めます。
6. 閉じ込み体積のないことと歯のモジュールを大きくして歯数を減らすことによって、真空度は非常に高く700mmHgの真空においてもなお80%の容積効率を保つことが容易です。
7. 以上のことにより運転が静寂で液は泡立ちせず高能率でしかも長寿命のギヤーポンプが得られます。
2.カニゼンメッキの特徴(使用目的により特殊メッキができます)
化学組成・・・ -Ni90〜92%P8〜10%ですので耐蝕的に優秀です。
ナイフ エッジ(50μ×200)
ナイフ エッジ
摩耗抵抗・・・ 鍍着状態では電気メッキよりはるかによい。さらに熱処理をすることによって硬質クロームメッキと同様以上となります。
密着性・・・・・ 軟鋼上の接着力が24kg/mm2で硬質クロームの接着力(9kg/mm2)の約2.5倍です。
耐摩擦性・・・ チタン、18-8ステンレス鋼等の金属間摩擦による”かじり、やきつき”を防止します。
均一性・・・・・ つきまわりは完全でその精度は所要の厚さに対して±10%以内です。
硬度・・・・・・・ 鉱着状況でHv500、熱処理状態で最高Hv1000となります。
その他・・・・・ キャビテーションエロージョンに対して有効です。
ダイヤモンド-SiC等の微粉末と共にコーティングしたものはコンポジットカニゼンとして、特に耐蝕、耐摩性にすぐれています。
3.インボリュートギアーポンプの問題点
1. 噛み合い部の閉じ込み体積は歯車が回転するにつれて変形し、縮少に際しては(図1-2"A")異常高圧の発生を伴うため、軸受に無理を与えると共に振動、騒音の原因となります。また拡大に際しては(図1-2"C")真空となり、揚液中の空気が分離して気泡が発生します。 インボリュート歯形
2. 図1-2によって明らかなように、噛み合い部における歯間容積は入口が狭く、揚液の流入には空洞現象を起こして、振動、騒音、点蝕を起し効率を低下させます。
3. 歯車の滑り率が大きくしかも噛み合い点における変動が大きいため、歯車の摩耗を促進させ、能力の低下と動力の損耗となります。
4. 最小歯数の制限があるためにある限度以上に歯数を少なくとれないので重量及び容積が大きくなります。
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